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横山晃先生の設計図

故横山晃先生はディンギーから外洋クルーザーまで多くのヨットを設計してきました。氏はワンオフ艇から造船所からの依頼の量産艇まで様々な提供形態で設計していましたが、特筆すべきはアマチュアボートビルダーにも相談に乗ったり指導したり、設計をしてきたことです。著書も「ヨット工作法」 「ヨットの設計」等、アマチュアボートビルダーを対象にしたものがあります。実は、これらの本は工房主のバイブルと言っても過言ではありません。
 古くはYメンズクラブでの講演、自作の設計図を持ち込んでの相談などで横山先生にお会いして、氏のヨットと自作に対する情熱に感動していました。残念ながら横山先生の設計での私の造船はありませんが、氏の設計した木造24フィートのクルーザーを所有したこともあり、スパロー Y14 ノラ21等にも乗艇しました。いずれも、ジャストヘルムで軽く速い艇でした。
残念ながら横山先生は1昨年亡くなりました。
そしてプロ アマを問わず横山晃先生の艇を建造することができなくなりました。
設計図等は横山一郎氏(晃先生の息子 ヨットデザイナー) に引き継がれましたが、お願いしても設計図は販売してくれません。
ヨットの設計図を買うというのは、図面だけでなくその艇を造船する権利を買うということなのです。
ほとんどの設計図には 誰々艇1艇の建造 と書かれています。ですから もし、図面だけ借りてきて、勝手に作るのは違法です。
では、何で横山一郎氏は図面販売をしてくれないのでしょうか。
アマチュアボートビルダー間では諸説が流れていましたが・・・・・
先日 あるヨットレースのパーティーで、横山一郎先生に晃先生の図面を販売してくださいと直接お願いしました。パーティー中でもあり、正確に話の内容を書くことができませんが、要約は以下です。
・販売しないのは一郎氏個人の考えではなく母(晃先生の奥様)を含め遺族の間できめた
・生前(老齢になって) 図面のコピーやアフターフォロー等 家族の負担が大きかった
・訴訟問題もあった。
・図面の艇の性能 安全 工作法等 フォローも保障もできない。
私は更に以下のようにお願いしあした。
・保障もフォローも一切もとめません。
・全て(事故を含める)はアマチュアボートビルダーの自己責任とする。
・以上を念書 確約書等で提出する
しかし、意思は固く遺族で決めたことなのでということなのでと言うことでした。
遺産相続は全面放棄しない限り、財産も負債も引き継がれます。引きついたヨットの設計図を販売するということは遺族には大変なことでしょう。しかし、このままでは横山晃先生の素晴らしい艇は無くなってしまいます。私の友人は一郎氏に断られ、知り合いの図面をコピーさせてもらい、やむなく、それで造船を始めています。CDやDVDで不正コピーは海賊版といわれていますが、これでは海賊船になってしまいます。アマチュアビルダーやこれから造船をめざす人には多くの0横山ファンがいます。一人で交渉しても不可能です。遺族に迷惑が及ばない法律的な裏づけもしっかり検討しなければと考えています。

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S&G造船協会の再建

S&G造船協会は会長の藤田さんが亡くなってから徐々に衰退していきました。藤田さんの弟子の竹之内が、今 再建しようとしています。工房としては全面的な協力をしていきたいと思います。とりあえずホームページの立ち上げから着手しています。
ドメインはsgaj.orgを取得しました。この場で、今後再建状況をアップします。

KAZI5月号について

当工房主の府川の造船は雑だけど早い とKAZI5月号(4月5日発売)の自作魂で歩知丸造船者の平島様が語ったと掲載されました。このことにより多くの皆様より、工房の評判をおとすのではとのご心配のメールをいただきました。平島様 工房を支援していただく多くの皆様には大変ご心配をおかけしました。もちろん当工房は雑な仕事はしませんし、平島様もそのように語っていません。KAZIの記事により信用失墜はまぬがれませんが、ひとりでも多くのひとに造船の楽しさを知っていただくために頑張っていくつもりです。今後ともご支援お願いします。なお、問題があるのは上記箇所だけで内容的には非常に良いものです。是非読んでください。
KAZI編集長より以下の謝罪がありましたので掲載します。

各位

謹啓
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

先日発売されましたKAZI誌2009年5月号142ページよりの記事
「櫓漕ぎに魅せられた女性アマチュアビルダー」内において、
取材対象者の平島和代様のコメントで
製作指導の府川 光様の作業を「雑だけれども速い」と
記述している部分がありました。
これは、平島様の
「グルーは接着作業を最大限に引き出すのがとにかく重要であり、その点、さすがに府川さんの作業は非常に手早い」というコメントを
インタビュアーが曲解し、短い言葉で記述してしまったものです。

この事実と異なる記事のために、府川様、平島様には多大なご迷惑をおかけいたしました。ここに、平島様にそのような発言はなかったことをお知らせするとともに、深くお詫び申し上げます。

謹白

                         株式会社 舵社
                      KAZI編集部 編集長 森下嘉樹
                     当該記事担当 水野一彦

進水しました

艇種名をニタリスト改めチビニと改名しました。小さなニタリを短くしてチビニ 。
サバニにもちょっと似た音です。
設計もオーナー様のご要望で戸立てから後ろはカットしてチャインパネル角度も浅くしました。
造船はオーナー様自ら2月2日から3月3日(延べ20日間)で完成です。
詳しくは 下記URLの「歩知丸の旅」に造船状況が書かれています。
http://kuhyh.net/index.php?FrontPage
そして昨日は進水式
実は私も同型艇を作りパワーフィンで快走しました。写真はオーナー様の櫓漕ぎ艇です。chibini.jpg

和船カヌー ニタリスト

やはりニタリでとのオーダーで今日まで概略設計はできた。ニタリとは東京湾で釣り船等で使われていた和船です。槍のような鋭い船型です。これを更に細くしたのがチヨキです。実船は全長11メートルほどで排水量は約1t   チョキもそうであるが東京湾の和船にはサバニと似た5分の盗みと言われる船底のくぼみがある。これが船首波の発生を抑えるという。
和船カヌーは全長4.9メートル 全幅0.85メートルで排水量0.15tでデザインした。チャインパネルの角度が結構きついので初期ヒールは強そうです。これから、デッキレイアウトや櫓の取り付け位置等の検討に入る。シーカヤックやカナディアンもいいけど、こんな和船カヌーがあっても面白いのでは・・NITARI.jpg